今年1月に埼玉県八潮市で発生した下水道管破損に伴う道路陥没事故を踏まえ、国が今年3月中旬、全国の自治体に要請した下水道管の特別重点調査は、和歌山県でも対象となる古くて太い下水道管が見つかっており、日高地方では御坊市に2カ所あり、ほか6町にはないことが分かった。市は早急に劣化状況などを調べていく。
八潮市では陥没した道路にトラックが転落してドライバーが死亡する痛ましい事故も発生しており、国が一日最大処理量30万㌧以上の汚水処理場に接続する口径2㍍以上の全国の下水道管について一斉に緊急点検。この点検では和歌山県内に対象となる下水道管はなかった。国はさらに今年3月に検査対象を拡大して、築30年以上、口径2㍍以上の汚水、雨水を含む下水道管についても検査するよう各自治体に指示を出した。県下水道課によると、今回の検査対象となる下水道管は市部など人口の多いところで見つかっており、県下水道公社が管理する紀の川流域下水道伊都処理区でも延長1㌔にわたり調査が必要な下水道管があり、現在調査中。
御坊市では下水道の台帳を基に調べたところ、名屋と薗(椿)の国道や市道などの下におよそ1㍍、1973年から82年までに埋設された下水道管(総延長355㍍)があり、大きいもので幅3・6㍍、高さ2・16㍍のボックス状。コンクリート製で、すでに築40年から50年余りが経過しており、一般的な耐用年数からみて老朽化も心配される。市は6月議会に提出する補正予算に調査費900万円を計上し、議会で承認されれば作業員が管路内で劣化状況を確認する「潜行目視調査」を行う。


