先日、由良町で商工会青年部が主催する子ども向けイベントが行われた。射的や輪投げなどが100円ででき、お菓子などの景品がもらえる。またビンゴやラムネの早飲み競争、お菓子まきなどもあり、内容は素朴ながら子どもたちにとっては夢のような空間だった。

 商工会館前の小さなスペースで行われ、時間も長くはなかったが、集まった子どもの数に驚かされた。中学生以下が対象で、主に小学生以下の子どもたちが多かったが、町内のほとんどの家庭から来ていたのではと思うほどで、久しぶりに由良に子どもたちの笑い声が響いた。

 町では新型コロナの流行以降、子どもたちが集まるようなイベントはかなり減ってしまい、加えて人口減少が進み子ども自体の数も少なくなり、町全体がどこか元気を失いつつあるように感じていた。

 そんな中で開かれた今回のイベントは、規模こそ小さいが、町の活力を取り戻すきっかけとして十分な手応えがあったように思う。大がかりな準備や多額の予算を必要とする催しは難しいが、今回のようなコンパクトな形式であれば、無理なく続けやすい一面もあるのではないか。

 子ども向けイベントは、単に子どもたちを楽しませたり、遊び場や居場所を提供したりするものではない。町の未来を担う子どもたちが一堂に集まり、同じ空間で遊び、笑顔を交わし合う姿は、地域にとってかけがえのない風景となる。町に「未来」が存在していることを感じさせてくれ、大人たちにとっても町を動かす原動力へとつながっていくだろう。こうした取り組みの積み重ねが、地域社会の再生に欠かせないのだろうと、笑顔あふれる会場を見て感じた。(城)