
JAわかやま紀州地域本部の主力品種、南高梅の出荷が28日から始まった。今年は深刻な降ひょうに襲われ、秀品率の低下が見込まれているが、出荷量は大不作といわれた昨年度(青梅のみ約880㌧)の倍以上となる2000㌧を目指す。
主産地のみなべ町と印南町では、1347軒の生産者が約2200㌶の畑で梅を栽培している。今年は開花時期となる2月の昼夜の温度が低かったことから、生育に1週間ほどの遅れがみられたが、実太りは順調。出荷量は平年の75%の2000㌧(青梅のみ)を目標としており、担当者は開花時期のずれ込みとミツバチの活動時間の短かさが着果数の減少につながったと考えている。6月10日ごろにピークを迎え、東京を中心に全国の市場に届ける。
秀品率に関しては、4月に降ったひょう被害が深刻で、みなべ平野では8割以上の園地で果実に傷がつくなどの被害が出ており、大幅に低下する見通し。JA紀州地域本部は箱詰め出荷の品質規格を「秀」と「○秀」のほか、昨年に引き続き今年も特別に「良」を設定。消費者の理解を得るため、卸売り担当者などを園地に招いて被害状況を説明するほか、東京の小売業者と連携し、SNSを通じて梅の現状を広く伝え、産地の存続に努めた。
梅栽培歴30年のみなべいなみ梅部会、石大修司副部会長(50)=西岩代=は「ひょう被害があったが、部会として良品の箱をできるだけ出荷していきたい」と話している。


