現職の辞職と岸本周平知事の死去に伴う県議会議員日高郡選挙区補欠選挙(欠員1)が23日告示され、無所属新人で元日高町議の芝充彦氏(53)=日高町高家=と、無所属新人でまちづくり団体代表、岩永淳志氏(26)=美浜町三尾=の2人が立候補した。新人同士の一騎打ちによる9日間の舌戦の火ぶたが切られ、両候補とも集まった多くの支持者を前に力強く第一声を放ち、街宣に飛び出していった。
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芝候補

 芝陣営は、荊木地内の事務所で出陣式を行い、支持者ら約400人(主催者発表)が集まり、吉田佳誠後援会長が「保守の議席を守る、一人ひとりの気持ちを理解し、寄り添い、生活を守っていくという信念のもと、芝は頑張っていく。県政に新しい風を吹き込むため、どうか押し上げてほしい」と協力を要請。選対の副本部長で由良町議会の玉置一郎議長、美浜町議会の谷重幸議員、本部長で日高町議会の清水和人副議長、地元の稲垣崇議長らが支持の拡大を呼びかけた。

 芝氏は、マイクを手に「皆さんの熱い支持があって今ここに立つことができた。感謝で胸がいっぱいです。選挙戦に勝利し、日高郡約4万8000人の幸せのため粉骨砕身、必ず恩返ししていく」と第一声。「この補選による県議の任期は約2年で、スピード感が重要」としたうえで、公約として町議11年の経験を生かして防災の強化、教育の充実、第1~3次産業の振興に取り組んでいくと力を込め、防災では「日高地方1市6町一体で想定される甚大な被害に対応。私は命を守る一翼を担っていく」と声を張り上げた。

 「選挙は一人では戦えない。皆さんの応援があってこそ当選できる。私に日高の代表としての議席を与えてください。坂本(登)県議、玄素(彰人)県議、中村(裕一)県議とともに力を合わせ、日高の幸せのため、お役に立ちます。どうかよろしくお願いします」と訴え、最後にガンバローコールを行った。

岩永候補

 岩永陣営は萩原地内の事務所で出陣式を行い、支持者ら約100人(主催者発表)が参集した。

 神事で必勝を祈願したあと、たすきをかけた岩永氏が第一声。社会の仕組みを変えるためには、日本の地方を自分ごととして知らなければならないと、2019年から1年間、大学を休学し美浜町三尾で過ごしたことや、その後も6年間、日高郡で生活していることを振り返り、「豊かな自然、歴史、文化、心豊かな人に支えられながらやってきた。一方で人口が急激に減り、にぎわいがなくなっていく。小さい地域ごとの課題ではなく、日高郡全域で一丸となってどうにかしていかなければならない。地域と地域、地域と県、日高郡と日本、そして世界をつなぐ、私の挑戦の第一歩として立候補した」とあらためて決意を表明。

 具体的には「10年、20年後も皆さんが楽しく暮らしていける社会をつくりたい。高校入試では多くの高校が定員割れ。和歌山を担う若者が楽しく学び、成長できる教育環境を整備する。何よりも、日高郡に戻ってきたい人が戻ってこないのは雇用がないから。仕事をつくるために新しい取り組みをしたい」と抱負。もう一つの公約として、毎年各町で県政報告会の開催も掲げ、「厳しい選挙戦になる。応援してくださる皆さん一人ひとりの執念を日高郡にとどろかせようではありませんか」と声を張り上げた。安藤妃史後援会長の発声でガンバローを三唱して気勢を上げた。