
印南町などで夏の特産、小玉スイカの出荷が始まった。今年も甘さが充実した果実に仕上がっている。
人気品種の「ひとりじめ」は産地基準糖度が11度以上と甘くジューシーな“シャリ感”が特長で、家庭用冷蔵庫にまるごと入れて冷やすことができるサイズ。全国有数の生産地として知られる印南町と御坊市では140人が栽培しており、今年は1200㌧の出荷を見込んでいるという。6月中旬に出荷のピークを迎え、露地栽培と合わせて7月下旬まで京浜、中京、関西の各市場に届けられる。
スイカ作り歴約40年の大ベテラン、JA紀州地域本部スイカ部会の依岡正憲さん(64)=印南町山口=は19日、今年の「ひとりじめ7」の収穫を開始。前作のブロッコリーなどの収穫がずれ込み、例年より1週間ほど遅い定植となったが、生育は順調で、昼夜の寒暖差が大きくなったことから糖度がのった。依岡さんはハウスと露地で6000玉の出荷を目指しており、「味には自信があります。ひとりじめせず、家族みんなで食べてください」と笑顔を見せていた。
日高地方ではJAわかやまほんまもんふるさと(みなべ町)、フレッシュマート(印南町)、さわやか日高(日高町)の産直所で買える。