
23日告示、6月1日投開票の県議会議員日高郡選挙区補欠選挙に向け、無所属新人でまちづくり団体代表岩永淳志氏(26)=美浜町三尾=の後援会事務所開きが11日、日高町萩原864の現地で行われ、支持者約100人(主催者発表)が駆け付けた。岩永氏はスローガンに「和歌山を未来へ」を掲げ、「自分を成長させてくれた日高郡に骨をうずめて地域のために頑張る」と決意を示した。
安藤妃史後援会長は、「6年前に初めて会ったときは、東京育ちで勉強ばかりしてきた東大生が何が楽しくてここへ来たのかと半信半疑だった」と笑って振り返り、「地域に入り込んで経験を積み、三尾で、美浜で、日高での経験で確かに進化したと感じた。政界の実績はまだないが、未来という大きな可能性を持っている。皆さんの力で東京大学の頭脳をもっと進化させてやってください」と支援を呼びかけた。
岩永さんは4人きょうだいの長男で、次男は生まれつき障害があり、どうすれば家族が楽しく生きていけるのか、両親が考えているのをそばで見ながら育った。この日は出馬を決意するに至った理由として「いつかは弟も含めて声なき声を届け、一人ひとりが楽しく過ごせる社会に仕組みから変えていきたいと、政治や経済に関心を持っていた」と述べ、社会の仕組みを変えるには自分もその一員となって感じなければできないとの思いから、20歳で美浜町へやってきて、心豊かな人たちに恵まれ、美浜町、日高郡に成長させてもらったと述べた。
選挙に向けては「6年間で日高郡の人口は5000人も減った。地域の人たちと手をとり、新しい和歌山の政治の形をつくっていきたい。正直、周りに反対もされたが、私の気持ちを正直にぶつけたいと、挑戦することにした」とあらためて決意を表明。スローガンも発表し、「政治信条や、誰派とか派閥の話は関係なく、私に共感してくれる人とともに歩んでいきたい。私を知らない人がたくさんいる。一人でも多くの人と会って、どういう思いでいるのか、どうしたいと思っているのかを自分の言葉、態度で示していくだけ。一人では何もできない、力をお貸しいただきながら、頑張っていきたい」と訴えた。