
紀州みなべ梅干協同組合(殿畑雅敏代表理事)は8日、晩稲地内の有限会社紀州高田果園(高田智史代表)で南高梅母樹報恩感謝祭を行った。
みなべ町を日本一の梅の町に発展させた南高梅の母樹は1902(明治35)年、高田代表の祖父・高田貞楠さんが苗木を植えて育てた「高田梅」がルーツ。同社の梅畑で今も元気に実を付けており、感謝の気持ちを込めて昨年から行っている。
梅加工業者代表ら約30人が出席。須賀神社の前芝弘知宮司が神事を執り行い、殿畑代表理事、高田代表、みなべ町の中野晴弘参事が根元に水をかけるかん水の儀などを行った。
高田代表は「母樹が喜んでいるのを感じる。南高梅は産業を守る土台、母樹を守るのはもちろん、気候に対応するため新しい栽培方法も模索していきたい」と天候不順等による2年連続の不作やひょう被害を乗り越える決意を新たにした。殿畑代表理事も「この一本の奇跡が4000㌶の梅畑を作った。1年に1度は感謝の気持ちを共有したい」とあいさつした。
国民宿舎紀州路みなべでは総会を開き、2年任期の役員改選で殿畑代表理事を再選した。