5月に入った。山々には美しい新緑が芽生え、まぶしく感じる季節。龍神村などでは早くも田植えが始まり、冬の寒い時期を過ごした動物や植物たちも本格的な活動を始める。爽やかな風が吹き、人々も心地よく過ごせ、春から初夏への移り変わりを感じさせている。

 そんな中、注意したいのが心身のバランスを崩してしまう五月病。正式な病名ではないが、要因はストレス。4月の進学や就職、転居などで新しい環境に変わったことが影響する場合も多い。気分がイライラしたり、やる気が出なかったりと精神的なバランスの崩れに加え、「食欲がなくなる」「よく眠れなくなる」などの身体的な症状がみられる。こうした状況が続くようだと、身体の不調を軽く見ず対処することが大切だ。予防としては趣味に打ち込んだり、運動でリラックスすることが重要。生活リズムを整え、悩みを一人で抱え込んでしまわないよう気をつけなければならない。

 大型連休のゴールデンウイークが終わり、日常の生活に戻った。連休期間は旅行に出かけたり好きな趣味に思う存分打ち込んだりし、充実した時間を過ごした人も多いことだろう。しかし、その楽しい時間の反動で、心にポッカリと穴が空いたような空虚感に陥ることがある。連休前まではさほど苦痛に思わなかった仕事も億劫になってしまい、少なからず煩わしさを感じてしまうこともある。こうした経験は誰にでもあるのではないだろうか。

 読者の中には会社や学校に行っても心をどこかに置き忘れたような感覚を受ける人もいるかもしれない。五月病のサインを見逃さず、自分自身の不調に注意しよう。そして、何よりも無理しすぎないことが大切だ。(雄)