県は2023年度の県内障害者虐待状況をまとめた。

 養護者による虐待の相談・通報は54件(前年度比8件減)あり、うち虐待と認められたのは34件(9件減)、被虐待者数は34人(9人減)。虐待状況の公表が始まった13年度以降、養護者による虐待は21年度が相談・通報67件、虐待認知44件、被虐待者数44人でピークとなったが、その後緩やかに減少している。虐待の種別・類型(重複あり)は最も多いのが身体的虐待27件で、次いで心理的虐待7件、経済的虐待4件、放棄・放置2件、性的虐待は0人。被虐待者の性別は男性9人、女性25人。障害種別(重複あり)は知的障害が17人で一番多く、次いで精神障害14人、身体障害6人、発達障害1人、その他1人。被虐待者からみた虐待者の続柄は夫8人、母7人、父5人、息子・娘4人、妻と兄弟姉妹が各3人、その他5人。

 障害者福祉施設従事者等による虐待の相談・通報件数は35件(4件増)で過去最多となったが、虐待認定は4件(3件減)、被虐待者数は4人(11減)。虐待の種別・類型(重複あり)は身体的虐待と性的虐待が各2件。被虐待者の性別は男女各2人。障害種別は知的障害2人、精神障害1人、その他1人。虐待認定の施設・事業所種別は就労継続支援B型2件、障害児入所施設と生活介護が各1件。虐待を行った障害者福祉施設従事者の職種は生活支援員2人、職業指導員と児童指導員が各1人。虐待認定の施設には改善計画の提出を求めた。

 県は施設従事者や行政職員への研修、法律的な専門家の派遣などで障害者の虐待防止に努めている。