
安珍清姫物語の舞台、日高川町鐘巻の道成寺で27日、鐘供養会式「ジャンジャカ踊り」が行われ、大勢の見物客でにぎわった。
安珍清姫は平安時代の伝説で、清姫が思いを寄せた僧の安珍に裏切られ、蛇になって日高川を渡って追いかけ、道成寺でいとしの安珍が隠れた釣り鐘に巻きつき、火を噴いて鐘ごと焼き殺してしまうという悲恋の物語。
ジャンジャカ踊りでは21㍍の張り子の大蛇が登場し、安珍役は松屋堅心君(湯川小6年)が務めた。大蛇は安珍清姫保存会のメンバー、大成中学校、和歌山南陵高校の生徒ら約40人で担ぎ、日高川河川敷から道成寺へ向かって出発。天音太鼓保存会、編み笠姿の踊り子が大蛇を先導しながら練り歩き、道成寺の石段では一気に駆け上がった。
境内に設置された舞台では、大蛇が赤い炎を上げて鐘の中の安珍を焼き尽くす様子を再現。見物人らは迫力ある大蛇に見入り、スマホで撮影する姿などがみられた。