4月も下旬に入り、気温がどんどん上昇してきた。最高気温が25度以上の「夏日」も増え、日中は半袖1枚で過ごしている人も多いだろうが、夜になると一転して肌寒くなることもある。和歌山県の今後2週間の週間天気予報を見てみると、最低気温が10度まで下がる日もあり、日中との気温差が10度以上ある日も珍しくない。

 こうした寒暖差が激しい季節に気をつけたいのが、「春バテ」だ。この時期に体調を崩す人は多く、だるさや頭痛、肩こり、めまい、睡眠の質の低下といった不調が見られる。春先の急激な気温変化、環境の変化などが複合的に作用して、自律神経が乱れてしまうことが原因だと言われている。

 春バテを防ぐためにまず基本となるのは、生活リズムを整えること。毎日決まった時間に起き、朝の光を浴びることで体内時計がリセットされ、1日をスムーズに始められる。朝食をしっかりとることも、エネルギーの安定供給や自律神経の働きを助けるうえで重要だ。湯船に浸かって体を芯から温めることも、自律神経を整える大きな助けになり、ぬるめのお湯に15~20分ほど浸かることで、副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなる。ほか適度な運動も効果的だ。

 気づかぬうちに心身が疲れてしまう春。自分自身の体の声に耳を傾け、無理をせず、できることから少しずつ対策を取り入れることが、健やかにこの季節を乗り越える鍵となる。もうすぐ大型連休。遠出やイベントを計画している人も多いだろう。せっかくの休みを体調不良で台無しにしてしまわないよう、いまのうちから春バテ対策を意識し、元気に連休を迎えられるようにしよう。(城)