大型連休のゴールデンウィークが26日から始まる。業種や企業によって休日は異なるが、一般的には26日から2連休、29日に休日があり、5月3日から4連休となる。今年は祝日が飛び石になっているが、間の平日に休みを取得すれば最大11連休。子どもも大人も休みが多いとウキウキした気分になる。
期間中の過ごし方は人それぞれ。旅行に出かけて非日常の生活を味わったり、家族らとのんびりと過ごしたりする人もいるだろう。中には休み返上で仕事の整理、学業や資格の勉強に励む人もいるかもしれない。ある調査会社が200人を対象に実施したアンケートによると、「出かける予定がある」と回答したのは83人(41・5%)、「出かける予定がない」と答えた人は117人(58・5%)だったという。案外、家で過ごすという人が多い。
休暇とは、本来「休む」ことを目的とした時間。有意義な休日とは「何かを達成すること」ではなく、「将来に向けた英気を養うことにある」かもしれない。ゆっくりと起きて、好きなものを好きなときに食べる。歩き慣れた近所の道を少しだけ遠回りして歩いてみる。普段でもできることにも何かに気づき、心を躍らせることもある。それもゴールデンウィークの過ごし方として意義があることではないか。
「連休で何を成し遂げたか」ということも大切だが、「この連休でどんな時間を味わえたか」ということも重要。普段できないことに時間を当てようと考えすぎると、期間中の行動が縛られ、休暇はかえって不自由になることもあるかもしれない。連休が明けたとき、「また頑張ろう」と思えたなら、それはいい休みだったということだろう。(雄)