ペリー来航から不平等条約改正まで幅広く日本の近代史が学べる

 日高振興局2階ギャラリーで30日まで、外交史料展「外交史料と近代日本のあゆみ」(前期)が開催されている。

 住民に郷土の歴史・文化により親しんでもらおうと、県や県内各地の沿革を記録した文書の収集、保存、活用などに取り組んでいる県立文書館が作成したパネルを展示している。

 前期は14枚のパネルを用意しており、「幕末維新期和歌山の外交関係」「不平等条約改正に向けて」がテーマ。幕末期における外国船接近への対応、幕府による不平等条約の締結、開国後の県内で発生した外交問題、日本とトルコの友好の礎となったエルトゥールル号事件などについて地図や文書、解説で学ぶ。

 ギャラリーの担当者は「教科書に載っていない貴重な史料が並んでいます。ぜひギャラリーに足を運んでいただき、和歌山県の歴史に触れてもらえたら」と呼びかけている。

 後期は5月9日から28日まで。「日清・日露戦争と条約改正の達成」「陸奥宗光の履歴書」をテーマに計19パネルが掲示される。