OTERA MAE ANCHIN が商品化したチョコレート 「Jewel Boxes」

 県内の事業者でつくるプロジェクトチーム「OTERA MAE ANCHIN」(石倉大裕代表)が県産品を使用したチョコレート「Jewel Boxes(ジュエル ボクシーズ)」を商品化した。13日に開幕する大阪・関西万博で販売し、国内外に和歌山や日高地方の魅力をアピールする。

 OTERA MAE ANCHINは日高川町の道成寺参道のレストランあんちんにマーケティング拠点を置き、異業種の県内12社が参画。2019年から活動を開始し、県商品の販路拡大などに取り組んでいる。これまでにも東京やマレーシアとインターネットでつなぎ、VR(仮想現実)による物産展や観光の疑似体験ができるイベントなどを開催した。

 今回は万博の開催に合わせ、加盟の10社が取り扱っている食材などを使ったチョコレート10種類を開発した。製造は菓子メーカーの株式会社たにぐち和歌山工場(日高川町和佐)に依頼。昨年秋から試行を重ね、商品名にある「Jewel(宝石)」のようなチョコレートに仕上げた。1つの箱に入れて商品化し、万博では1箱2500円(税別)で販売する。

 10種類にはふく田(御坊市)のイチゴ、いなみの里梅園(印南町)の南高梅・チーズ、紀州本庄うめよし(みなべ町)の南高梅、観音山フルーツガーデン(紀の川市)のミカン、大覚総本舗(かつらぎ町)の金ごまアーモンド、きとら農園(有田川町)の桃・山椒マスカルポーネ、あんちん(日高川町)の紀州備長炭、ぷらむ工房(みなべ町)の青梅、八旗農園(紀の川市)の青梅・キウイ、樽の味(御坊市)の甘酒が使われている。

 チーム代表を務めるあんちんの石倉専務取締役(45)は「万博を通じて県内の魅力を国内外にPRし、各事業所の販路拡大につなげたい。チョコレートで各事業所や和歌山、日高地方の魅力を発信できればと思います」と話している。