過去5年間の交通事故のうち、歩行中の死傷者数は7歳が最も多かったことが、警察庁のまとめで分かり、テレビのニュースで取り上げられていた。2020年から24年にかけての全国で発生した歩行中の死傷者は7歳が3436人。児童の歩行中の事故は例年4~6月に増え、登下校に不慣れな入学当初は特に注意してほしい。 

 警察庁によると、小学生低学年の子どもは1人で行動する機会が増えるうえ、交通ルールを十分に理解していないことで、事故に遭う可能性が高い。年齢別で最も多い7歳は「魔の7歳」とも呼ばれているとか。児童・幼児とも「飛び出し」が原因で事故に遭うケースが最も多く、幼児は遊んでいる途中、児童は下校中が最多。事故を防ぐ対策として、事前に通学路の危険な場所を子どもと一緒に見ておき、遅刻しそうになると慌ててしまって事故に遭いやすくなるため、時間に余裕をもって準備し、忘れ物をしないよう求められている。

 一方、自転車の事故では、小・中・高校生ともに4月から6月にかけて死者・重傷者数が増える傾向。高校1、2年生の16歳が1万7141人と最多で、こちらは離れた学校に入学して自転車を利用するようになり、次第に通学に慣れて注意力が低下して事故に遭っているのではないかという。

 また、昨年中のチャイルドシート使用者率(6歳未満幼児の自動車同乗中死傷者に占めるチャイルドシートを使用していた死傷者の割合)は81・0%。20~24年の6歳未満幼児の自動車同乗中のチャイルドシート不使用者の致死率は適正使用者の約4・7倍に上っている。入学、進級する児童生徒、子どもの送迎をする親御さん、そして全てのドライバーも、気を引き締め直し、交通安全に努めよう。(笑)