大阪・関西万博がいよいよ来月13日に開幕する。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。世界の国々が最先端技術などを披露し、空飛ぶクルマや未来の医療技術などが紹介される。ほかにも会場のシンボルとなる大屋根リングは世界最大級の木造建築物。全長約2㌔で高さは12㍍から20㍍、幅30㍍で、屋根から大阪湾などを見下ろせる絶景ポイント。AIを活用したリアルタイム翻訳システム体験なども見どころは目白押しだ▼日高地方関係では9月9日から15日までの期間、株式会社たにぐち和歌山工場(日高川町和佐)が商品化したストロー「チョコストロー」を展示。ストロー自体がチョコレートなので食べることができ、ごみが出ない環境にやさしい商品として注目。日高川町船津出身の平野譲さんが創業した株式会社フラット・フィールド・オペレーションズ(泉大津市)も人気アニメ「SPY×FAMILY(スパイファミリー)」とコラボした飲食を販売。和歌山ブースも展示され、地元の魅力を世界へアピールするチャンス▼大阪での開催は1970年以来55年ぶり。前回の万博には両親も訪れたらしい。当時、筆者は2歳だったので一緒に行くことができず、大阪で万博が開かれたことは後になって知った。父からは「会場を埋めつくすほどの大勢の人だった」などと当時の様子を話してくれ、「今まで日本になかったようなすごいイベントだったのだろう」という憧れにも似たような思いを持った記憶がある▼大阪・関西万博の会場までは比較的距離が近く、10月13日までの半年間にわたって開催される。次の万博はいつになるか分からない。ぜひ、時間を見つけて足を運び、これから生まれてくる子や孫にもその魅力や感動を伝えよう。(雄)