
乾燥注意報発令下の23日朝から昼にかけ、御坊市湯川町富安地内で田畑約1万6000平方㍍などが燃える火災があった。
現場は萬福寺から北西約500㍍、西に日高町荊木と接する山のふもとで、御坊署や御坊市消防によると、午前10時10分ごろ、「刈った草を燃やしていた火が燃え広がった」と通報があり、同署と市消防、地元消防団、応援の日高広域消防が出動。火は田畑のほか、約7平方㍍と約20平方㍍の農業小屋2棟を焼き、午前11時50分に鎮圧、午後0時54分に完全に消し止められた。
消防隊員や消防団員は消火栓、ため池からホースを延長し、懸命の消火活動を展開。県防災ヘリコプターが偵察に当たり、周辺の住民も不安そうに見つめるなか、幸いにも風は弱く、山や近くの民家への延焼、けが人はなかった。
全国的に大規模な山火事が発生するなかでの火災。市消防は刈り取った草の焼却では、周囲に燃えやすいものがないかを確認、消火の準備と監視を必ず行い、終わった後は再び燃え出さないよう完全に火が消えたか確認するほか、火災とまぎらわしい火や煙が上がるため、消防署へ届け出るよう求めている。