米メジャーリーグのドジャースとカブスが18、19日、東京ドームで開幕カードとして対戦。日本人選手ではドジャースから大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希の3選手、カブスからは鈴木誠也、今永昇太の2選手が来日した。打者大谷と投手今永の対決などが注目され、盛り上がりを見せている。
かつては日本とアメリカの野球は大きな実力差があったし、日本でアメリカのメジャー選手が真剣勝負をすることはほとんどなかった。しかし、ちょうど30年前の1995年にドジャースとマイナー契約で渡米した野茂英雄投手がトルネード投法で活躍し、ノーヒットノーランを達成するなど輝かしい成績を残した。その後も数多くのプレーヤーがアメリカでプレーし、昔は遠い存在だったメジャーに親近感が持てるようになった。
日本のプロ野球も熱い。オープン戦では日高地方出身の選手がプレーでアピール。中でも千葉ロッテにドラフト1位で入団した西川史礁選手(21)=日高川町山野出身=が好調で、17日現在、オープン戦通算9試合で打率3割6分4厘をマークしている。自身が目標としている「開幕スタメン」をぐっと引き寄せているようだ。ほか、日高地方出身選手も含め、今月28日の開幕から目を離せない。
メジャーで活躍したイチロー、松井秀喜、黒田博樹、青木宣親らも幼い頃から大リーガーたちのプレーに憧れを持っていたに違いない。その思いを持ち続けたからこそ、世界での活躍につながったのだろう。日高地方は子どもたちのスポーツが盛ん。今回のドジャースとカブスの試合が子どもたちの夢を膨らませ、将来、日本人メジャーリーガーのように世界に羽ばたくことを期待したい。(雄)