2023年2月から2万1000人台で推移していた御坊市の人口(住民基本台帳)が14日現在、2万980人となった。
市の人口は1955年が3万1683人でピークとなって以降、減少傾向が続いており、90年には2万人台に突入。全国の地方と同様に少子高齢化による出生数の減少や進学、就職、結婚に伴う転出などが要因で、近年は減少幅が加速。年間の減少数は2023年が508人、24年が451人に上っており、このペースではあと2、3年先に2万人割れとなる見通しだ。16年2月に策定された市の人口ビションでは25年の推計が2万3426人。国勢調査がベースとなっているため、住民基本台帳の人口とは同じではないが、すでに予想を上回るスピードで人口が減っている。
市はまち・ひと・しごと創生総合戦略に基づき、雇用や新しい人の流れの創出、結婚・出産・子育ての支援などの施策を展開しており、新年度には総合計画後期計画と第3期総合戦略の策定を進め、一層の人口減少抑制や関係人口の創出などの取り組みを進める。今年は5年に1度の国勢調査の年でもあり、人口問題があらためてクローズアップされそう。