今年も3月1、2日に日高新報杯少年サッカー大会を無事開催することができた。今年は6年生以下のAクラスに11、5年生以下のBクラスに9チームが参戦。うち有田地方のチームがA、Bともに4チームあり、日高地方のチームとなるとAに7、Bに5チームとなる。第1回が開かれた1997年の参加チーム数は日高地方だけで、Aクラスに9、Bクラスに8チームだった。当時の紙面を見ると、美山丸山FC、三百瀬FC、上南部FCと筆者も初めて聞いたチームの名前があり、競技人口が多かったことがうかがえた。
少子化はすべてのジュニアスポーツに影響を与えている。世界的にも人気スポーツのサッカーはまだ当地方でも競技人口を確保できている方とはいえ、今年の新報杯に出場したチームの中にも3月末で休部するチームがある。第1回大会にも出場している由良JFCで、部員不足により現役選手は4月からアミザージと合同でプレーすることになる。名門チームがまた一つなくなるのは寂しい限り。第1回大会に出場した9チームのうち、名前が残るのは塩屋だけとなる。
見方を変えれば、その分新しいチームが誕生しているともいえる。他チームと合併して名前を変えて活動を続けているチームも少なくない。子どもが少ない中でも工夫して、なんとかサッカーをやりたい子どもたちに機会を提供しようと頑張ってくれている指導者たちがいる表れである。監督やコーチの顔ぶれも、ベテランだけでなく若手の姿も多くなった。しっかりと次世代に受け継がれてきているのが嬉しい。
サッカーに限らず、指導者として活躍する皆さんにありがとうといいたい。(片)