日本健康麻雀協会によると、健康マージャンは「賭けない(金)、飲まない(酒)、吸わない(たばこ)」を合言葉に健康づくり、仲間づくり、生きがいづくりを目的にした頭脳スポーツ。近年よく言われているフレイル予防にも効果があるそうだ。御坊市内では以前から地元企業がマージャン関連製品生産で日本一のシェアを占めることをきっかけに熟年高齢者健康マージャンが開かれ、健康マージャンの素地はできていたが、2019年のねんりんピック、21年の国民文化祭で全国大会を誘致。23年度からは2人1組で競うペアフェスタで全国大会をスタートした。

 ペアフェスタの第2回大会は今月16日開かれ、北海道から沖縄県まで各都道府県や団体の代表者ら280人とプロ雀士8人の計288人が参加。会場にずらりと並べられた全自動卓を使って快適な環境で競技を楽しんだ。参加者の年齢層は9歳から90歳までと幅広く、今回は中国から招待選手4人も参加して国際的なイベントへと広がりをみせている。

 式典、会議、スポーツ大会など、大きな催しで人を呼べば地元を知ってもらう機会になるとともに、経済効果も見込める。ペアフェスタの参加者の一人が「開会式を前日に行えば、周辺地域での宿泊や飲食でさらに経済効果も見込めるのではないか」と言っていたが、そういったことも一つの手。また、地元物産販売やPRブースなどの規模をもっと大きくし、大会参加者も地元の人もいっしょに楽しめるイベントを開催すれば、より交流の機会になるかもしれない。「継続は力なり」はもちろん大切だが、マンネリや惰性は避けたい。来年度はさらにバージョンアップしたペアフェスタに期待したい。(吉)