
NEXCO西日本は今月20日から順次、管内の高速道路料金所32カ所をETC専用に切り替えている。和歌山県内では3月5日午前0時から、下津、湯浅、印南の3つのICがETC専用に。渋滞時の混雑緩和や管理コストの削減などのメリットがある半面、ETCを搭載していない車両は利用ができないなどのデメリットもある。
今回、ETC専用化が進められている料金所は、①料金精算機が設置済み②非ETC車が誤って進入した場合のサポートレーンが確保でき、一般道に滞留が生じない③非ETC車の利用が少ない――の基準で選定。ETC専用化は国策の一環として全国的に進められており、キャッシュレス化の推移や感染症リスクの軽減、ETCカードの普及促進にもつながる。一方で、非ETC車が高速道路を利用できない、現金で支払いができないなどの問題がある。和歌山県内ではすでに広川南と和歌山南スマートの2つの料金所がETC専用となっており、今回の切り替えで計5カ所に増える。日高地方では川辺、御坊、御坊南、印南、みなべの5つの料金所があり、ETC専用は印南が初めて。周辺住民や観光客の利用に一定の制限がかかることになりそう。NEXCO関西支社広報課では「一度ETC専用になった料金所が元に戻ることは基本的にない」と話している。
非ETC車が誤ってETC専用料金所に進入した場合、後退・転回せずに「サポート」または「ETC/サポート」と表示されたレーンに進み、いったん停止して係員の指示に従うよう呼びかけている。