厳しい寒さが続いているが、もうすぐ春の訪れを告げる3月に入る。気候が暖かくなると、深刻な問題となるのが花粉症。症状の程度には個人差があるが、鼻水が出たり、目がかゆくなったりと日常生活や仕事にも影響する場合もある。花粉症になる人にとっては辛い時期。

 日本では約60年前にブタクサ(キク科)による花粉症が初めて報告された。比較的歴史が浅く、筆者が小学生の頃はほとんど花粉症の人はいなかったし、花粉症という名前自体も知らなかった。話題に上り始めたのは30~40年ほど前だったように思う。知らぬ間に急増し、近年では「2人に1人が罹患する国民病」とも言われるようになった。

 今年の飛散量は例年に比べて多く、和歌山県は「非常に多い」という予想。スギの花粉をつくるスギの雄花は夏場の気温が高いほど生育する特徴があり、昨年の高温、多照ということが大きな要因となっているという。さらに花粉の飛散量が多い「表年」と比較的少ない「裏年」が交互に訪れるとされ、今年は「表年」に当たることも影響している。

 セルフケアは外出時にマスク、眼鏡の着用が一般的。家にいる時でも花粉飛散の多いときには窓の開け閉め、外出から帰ってきてもすぐに顔を洗いうがいなどを行うことが大切。他にも薬の服用、鼻スプレーなども効果的だ。

 政府は花粉の少ないスギへの植え替えなどの対策を進めているが、その効果が表れるまで全く外出しない訳にもいかない。春は気候もいいし、きれいな花や新緑が楽しめる季節。花粉症とどう向き合うのかを考え、自分に合った対策を模索し、この季節を乗り切っていこう。(雄)