国内外の選手が時速50㌔を超える速さで走り抜けるレースは迫力満点(過去のツール・ド・熊野)

 UCI(国際自転車競技連盟)公認の国際自転車ロードレースとして毎年古座川町などで開催されているTOUR de 熊野(ツール・ド・熊野)が、今年は5月8日に印南町を舞台に初開催される。オリンピックや世界選手権を目指す国内外の18チームが参加し、時速50㌔を超える速さで駆け抜ける迫力満点の国際ロードレースで、町では沿道での応援やまちをPRする物産展なども計画している。

 ツール・ド・熊野は毎年5月、古座川町、太地町、三重県熊野市など紀伊半島南部の豊かな自然を走り抜けるコースで開催されている。今年で第25回を重ねる歴史のあるレース。出場選手にとっては国内で行われるツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・北海道、ツール・ド・おきなわなどオリンピックや世界選手権出場を争うポイントを獲得できる重要な国際ロードレースの一つになっている。

 今年は5月8日から11日までの4日間開催されるが、初日の第1ステージは印南町が舞台。熊野地域以外での開催も初めてとなる。

 選手たちに県内全域でレースを楽しんでもらいたいと、ゴールデンウイークの5月6日に和歌山市けやき通りでツール・ド・熊野プレイベントが開催され、わかやま国体で自転車の競技会場となった印南町では本番レースを実施することになった。印南町役場を午前9時半にスタートし、周辺をゆっくり走る短いパレードコースを走行したあと再び役場前から本格スタート。宇杉ケ丘団地前の農免道路から西ノ地の交差点を左折して切目川沿いを走り、古井郵便局から稲原トンネル東側の信号交差点を左折、日高広域消防印南出張所前を通過し、かえる橋をわたって役場に戻る周回コースを7周する125・3㌔。国内12、海外6の18チーム(1チーム選手6人)が参戦する。2日目以降は古座川など熊野地域を舞台に開催する。

 町では選手やスタッフ、ファンらにまちの魅力を発信する機会にもなるとし、物産展などを企画中。本物のレースを間近に見られるめったにない機会で、町内小中学生の沿道での観戦も計画している。町民には沿道での応援を呼びかけている。