第24回県市町村対抗ジュニア駅伝競走大会が、紀三井寺公園陸上競技場をスタート、県庁前をフィニッシュとする10区間21・1㌔コースで開かれた。北山村を除く29市町と順位に記録されないオープン参加14の計43チームが出場し、日高地方勢は由良町が初の入賞(8位以上)となる7位でゴール。県庁前のフィニッシュと紀三井寺公園陸上競技場で喜びに沸く由良町選手団を取材した。

 レースは中学生男女各3人、小学生男女各2人がリレー。海南市が2年連続11回目の優勝を飾り、以降、各チームのアンカーがゴールするシーンを写真に収めた。途中、スマホでインターネットの速報を見て、オープンチームの数を引きながら順位を確認。日高地方勢はトップの由良町から日高川町OPまで9チームが出走し、中学生男子の選手が仲間のつないだたすきをかけて走り切った。

 日高地方勢の入賞は4年ぶりで、順位は由良町以下、日高川町10位、みなべ町13位、美浜町16位、印南町17位、日高町19位、御坊市20位。由良町の濵野一宏監督は第一声、「夢のよう」と大喜びだった。10年以上前、由良町を担当、チームの紹介記事を書いていたころは、まず選手集めから苦労。結果は20位前後が定位置だった記憶がある。日高地方の市町で人口が最も少ないなか、オープンチームを出し、第9回大会以降で自チームの最高タイムを記録した市町村新記録賞も受賞。濵野監督は「陸上教室がスタートし、クラブチームができて、そんな土台があるからこその結果」と話していた。レース出走した10人だけでなく、控え選手や過去を含め、選手団、関係者全員で獲得した賞状と盾。そのあっぱれな快走に、あらためて拍手を送りたい。(笑)