枕木が新しくなった線路を走る紀州鉄道

 営業距離2・7㌔、日本一短いローカル私鉄として知られる御坊市の紀州鉄道は、枕木の老朽化に伴い、2017年度から木製からコンクリート製への交換工事を進めている。本年度は先月24日から着工し、29日に終了。学門駅から紀伊御坊駅間(約290㍍)の枕木が新しくなり、安全安心な地域鉄道へまた一歩踏み出した。

 枕木はレールの間隔や軌道を一定に保つとともに、車両の重さが与える地面への負荷を分散させる役割を持つ。木製の枕木は雨風による腐食や経年劣化の影響を受けやすいが、コンクリート化することで半永久的に交換が不要となり安全性も高まった。

 交換工事は残すところ、約400㍍。工事完了は27年度を予定している。