
今シーズン最強の寒波が日本列島付近に流れ込んでいる影響で、日高地方でも5日朝、山間部を中心に雪が積もった。田辺市龍神村では行政局周辺で約10㌢を観測し、みなべ町では高城地区でもうっすらと雪化粧。寒波は日本列島に長く居座ると予想され、特に6日朝の最低気温が0度の予報で、積雪や道路の凍結などに十分な注意が必要だ。
本紙エリアの朝の最低気温は、川辺観測所で午前2時58分に0・0度、田辺市龍神観測所では午前1時6分にマイナス3・7度を観測している。和歌山地方気象台によると、この冬一番の寒気が今後1週間以上居座ると予想され、いったん寒さは緩むが、6日と8日は最低気温0度、9日以降も1度の予想で厳しい寒さが続くとみられている。雪雲も流れ込んでくる予報で、山間部を中心に雪が積もる可能性が十分あるほか、平野部でも路面の凍結等に警戒が必要という。
5日朝は平野部では積雪はなかったが、みなべ町では高城地区でも積雪が見られた。民家の屋根や梅畑、道路沿いがうっすらと雪化粧し、清川地区では高城よりも少し多く積もったという。登校の子どもたちは白い息を吐きながら、ことし初めての雪景色に笑顔があふれていた。
龍神村西の龍神行政局周辺でも場所によっては約10㌢の積雪。日高川町では美山地区の寒川などでうっすらと積もった。雪の影響による交通事故やJRなど公共交通機関の乱れはなかった。