合格者の中から見事チャンピオンに選ばれた日高町の学生が熱唱(写真は御坊市提供)

 御坊市制施行70周年記念事業「NHKのど自慢」の公開生放送が2日、市民文化会館で行われ、前日の予選で200組の中から勝ち抜いた20組が自慢の歌声を披露した。市内や周辺町の出演者が多く、学生や社会人、高齢者ら多彩な顔ぶれが熱唱し、満席となった観客席から大きな拍手。生放送を通じて全国に御坊・日高の元気を発信する機会にもなった。

 二宮直輝アナウンサーの司会で番組がスタート。出演者トップはタンクトップを着た女性がB`zの「イルミネーション」をパワフルにうたい、続く和高専の男性が森山直太朗の「さくら」でしっとり聞かせ、おなじみ「♪ドシラソ、ドシラソ、ドミレ」の鐘の音が鳴って1人目の合格者となった。マージャンやスターチスなど御坊市の紹介映像が流されたあと、歌のコーナーが再開。地元消防団副団長の男性は制服姿で勇ましく「宇宙戦艦ヤマト」、結婚20年目の女性はこの日誕生日を迎えた夫に贈る「ジョニーへの伝言」を披露。高校生の娘と母のデュオはゆずの「いつか」で美しいハーモニーを響かせ合格し、学童保育所勤務の女性は薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」で「カ・イ・カ・ン」のキメポーズを見せた。出演者最高齢の90歳男性や地元工務店2代目女性、結婚29年目の仲良し夫婦、演劇グループに所属する中高生3人組らも登場し、最終的に6組の合格者が誕生した。

 ゲストの鳥羽一郎さんが「朋輩よ」、島谷ひとみさんが「YUME日和」を披露したあと、合格者の中から審査され、チャンピオンにはMrs.GREEN APPLEの「ダンスホール」をうたった日高町の男性(大学理学部3年生)が輝いた。特別賞にはかわいいピンクのドレス姿で「月がとっても青いから」をうたった86歳の書道指導者の女性が選ばれ、「100(歳)まで教えたいです」とにっこり。

 のど自慢開催は同市で2014年以来、10年ぶり。予選会の模様は14日午後7時半から、総合・ラジオ第1・FMで放送。NHK+では2週間の見逃し配信あり。