本番での活躍を誓う中井選手㊧と楠本選手(智弁和歌山)
ガッツポーズで闘志を燃やす左から山本、上田、山村、寒川選手(市和歌山)

 センバツ出場を決めた智弁和歌山、市和歌山には、日高地方が拠点の中学硬式野球チームを含む本紙エリア関係の選手もメンバー入り。智弁に2人、市和歌山に4人の計6選手が甲子園切符を手にし、笑顔いっぱい。夢舞台での活躍やレギュラー獲り、チームの躍進などそれぞれの目標を掲げ、約2カ月後に向けて早くも闘志を燃やしている。

 本紙エリアメンバーは、智弁に中井貴(2年・湯浅中・紀州由良リトルシニアOB)、楠本龍生(1年・東陽中・南部リトルシニアOB)の2選手、市和歌山に山本健心(2年・耐久中・紀州由良リトルシニアOB)、上田涼恩(1年・丹生中・同)、山村祐麻(1年・御坊中・同)、寒川悠一朗(1年・龍神中・同校軟式野球部OB)の4選手がメンバー入り。

 和歌山市冬野の智弁和歌山高では午後4時ごろ、グラウンドでインターネット中継を見守った選手たちは出場決定に安堵の表情。宮口祐司校長から激励を受けたあと、ジャンプや帽子を飛ばして喜びを表現していた。

 投手の中井選手は近畿大会では出場機会はなかったが、「本番ではレギュラーを勝ちとりたい。負けん気の強い投球でチームに貢献して、目標の日本一を達成したい」と闘志満々。内野手で強打が武器の楠本選手は近畿大会では1年生ながら2試合に途中出場し、クリーンアップも任された。「近畿では無安打だったので、甲子園で借りを返したい。持ち味の打撃力を発揮して、チームの日本一に貢献したい」とこぶしを握った。

 和歌山市六十谷の市和歌山では午後4時ごろ、グラウンドのベンチに座り、インターネット中継を見つめていた選手たちに吉報。竹内伸之校長、半田真一監督から激励を受けた後、ガッツポーズやジャンプ、帽子を飛ばして喜びをかみしめていた。

 内野手の山本選手は近畿大会の準決勝、智弁和歌山戦に代打で出場。1打数無安打に終わっており、「レギュラーを獲って借りを返す。甲子園に照準を合わせ、レベルを高めていきたい。元気よくプレーし、1つ1つ集中して戦いたい」と抱負を語った。ほか3選手は公式戦出場ゼロ。外野手で俊足の上田選手は「持ち前の明るさでアピールし、ベンチ入りへ全力を尽くしたい」、内野手で守備力とミート力が高い山村選手は「勝利へ気を抜かず一丸で、チームに貢献できるよう頑張りたい」、捕手で長打力と広角に打てる打撃が武器の寒川選手は「冬場に培った力を出してベンチ入りできるように頑張る」と笑顔を見せた。