今月17日は「阪神・淡路大震災」から30年で、あらためて震災について考える日となった。いまのうちにできることもたくさんあると思うが、その一つに備蓄がある。

 そんな備蓄について安全靴や作業着等を販売する通販サイト、ミドリ安全・comが昨年、全国の母親らを対象に行ったアンケート結果では、防災食の備蓄は54・6%で、前年より5・3㌽減少したとのこと。備えていない一番の理由は「お金がかかる(21・8%)」だったとのことだ。

 日高地方でも行政、地域で防災への取り組みが進められているが、各家庭で備蓄している人はどのくらいいるだろうか? 筆者宅も定期的に防災への意識が高まって水やアルファ米、非常用パンなどを備蓄したことはあるが、5年程度で賞味期限が来てしまい、新たに買い足すとなるとそれなりの費用がかかってしまうので、なかなか続かない。消費しながら買い足していくローリングストックという方法もあるが、防災食などは積極的に食べたいものでもないので難しい。

 そんな中、最近は普段使っているものでローリングストックを始めた。ペットボトルの水はあまり使わないので代わりに炭酸水、朝食用のシリアル、カレーのルー、豆乳、トマトジュース、パスタ、調味料など。食料品だけでなくラップや乾電池、トイレットペーパー、キッチンペーパー、洗剤などの日用品も災害時には有用だろう。

 場所をとるのが難点だが、ラックなどをうまく使えばある程度コンパクトに収められる。また箱買いしたり、セール時に多めに買ったりするなどすれば節約につながることも大きなメリットで、継続するポイントになるだろう。(城)