きょう1月22日はカレーの日。1982年、社団法人全国学校栄養士協議会が学校給食週間の前に子どもたちに好まれていたカレーを全国の学校給食メニューとして提供を呼びかけたことにちなみ、全日本カレー工業協同組合が2016年にカレーの普及を目的として制定した。

 カレーライスは日本の子どもから大人まで愛される家庭料理の王様。給食でもカレーの日を楽しみにしていた子どもも多かったのではないだろうか。中には「辛すぎるのは嫌い」「具が大きいのは苦手」などという声があっても「カレーライスが嫌いで食べられない」ということをほとんど聞いたことがない。スパイスの香りと風味が食欲をそそり、さまざまな具材を取り入れることで栄養バランスも調整しやすい。家庭ごとに異なる味付けや具材の組み合わせがあるのもカレーの魅力の一つと言えるだろう。もともとはインドからイギリスに伝わって日本に入り、人々の口に合うように独自の食文化として進化した。

 カレーは定番のジャガイモやニンジン、タマネギなどのほか、果物などを入れてもおいしく仕上がる。ココナッツやミルク、ヨーグルトを加えることさえもある。ご飯以外にもパン、うどん、鍋料理にも合う。カレーにはスパイスの効いた強い味わいがあるが、カレーの味を主張しすぎず、他の食材を引き立てる魅力がある。食卓に上がれば、家族が笑顔になる。

 人間も人から愛されるカレーのような要素が重要かもしれない。どんな人も受け入れる多様性を持ち、自分自身の個性を出しながらも相手を気遣う。それが人としての魅力につながるのではないか。カレーのようにスパイスが効いた人になれれば…。(雄)