表敬訪問した皆さん(前列左から山本町長、横畑君、大﨑君、吉田さん)

 農林水産省の日仏農業教育連携事業の一環としてフランスで2月7日に開かれる日仏農業高校祭に、国内から唯一、南部高校が参加することが決まった。食と農園科の生徒3人がフランスの農業を学ぶほか、現地の高校生との交流が計画されている。20日には3人がみなべ町の山本秀平町長を表敬訪問し、意気込みを語った。

 参加するのは3年生の横畑光洋君(18)、吉田有彩さん(18)、2年生の大﨑拓君(17)。橋本和旭教頭、谷口和久教諭が同行する。

 2月4日に羽田空港から出国し、5日にはオンラインで交流のあるプレサン私立高校を訪問し生徒と交流する。6日は日仏農業高校交流会に参加し、共同調理実習や意見交流会が予定されている。7日が日仏農業高校祭本番で、意見交換会のほか日本からは裏千家講師による茶道デモンストレーション、発酵食品をテーマに日本の食文化について講演会がある。

 町長の表敬訪問には生徒3人と教諭、辻強志校長、南部高校OBでつくる学友会の東善彦会長らが参加。山本町長は「海外に不安もあると思うが、挑戦しようとする皆さんの姿勢は素晴らしい。言葉の壁を超えてコミュニケーションを取り、自分のため、みなべ町のためにも学んできてほしい」と激励した。農業大学に進学する横畑君は「フランスの農業を勉強するのはもちろん、現地の高校生の社会性にもふれてきたい。積極的にコミュニケーションを取って、帰国してからは友達にも教えたい」、酪農を勉強するため北海道に進学する吉田さんは「初めての海外ですが、現地の人たちと意見交換して今後につなげたい。酪農についても勉強できれば」、調理コースで将来は料理人を目指している大﨑君は「フランスの朝市で食材を調達して調理することになっているので、すごく楽しみ。学べることがたくさんあるので、将来に生かしたい」とそれぞれ抱負を述べた。