米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊を襲った山火事の報道が連日されている。この火災は7日、複数箇所で発生。12日までに24人が死亡、依然として10万人超に避難命令が出ており、焼失面積は150平方㌔㍍を超えるという。
日高地方でも先日、日高町で高齢の女性が一人で住む民家から出火。火は通報から約30分後に鎮圧されたが、木造平屋建て家屋が全焼し、消火中に家の中から助け出された女性も、搬送先の病院で死亡が確認された。保育所帰りの子どもを車を乗せた直後の連絡で現場に直行。近くまで車で近づけないのを確認し、子どもを義父母宅に預けに行った。戻ると、火は鎮圧されたかどうかの状態。近くに住む人らからは女性への心配や「周りの山に燃え広がったらどうなることやら」といった不安の声が聞かれた。
日高広域消防管内で昨年一年間に発生した火災は30件。おととしまで減少傾向にあったが、前年と比べて10件増えた。全国での火災発生件数は、ここ10年は減少傾向で、出火率(人口1万人当たりの出火件数)は2023年中が2・88件。24年中が1・67件で1・21件低くなったが、同じ年の同消防管内は4・10件と2倍以上になっており、阪口悟消防長が年頭訓示で引き続き火災予防が重要と激励していた。
火災は冬から春にかけて多発。理由は「湿度が下がり、空気が乾燥して火がつきやすい」「冬で暖房器具を使う家庭が増える」、また、小さな火が大規模火災につながる要因には「強風による飛び火」と「乾燥による出火リスクの増加」があるといわれている。コンセントや配線を見直したり、住宅用火災警報器を設置、点検、必要なら交換したりし、対岸で起こっていると思わず火災予防に努めよう。(笑)