県は10日までに、インフルエンザの県内の1定点医療機関あたりの患者報告数が昨年12月23日から29日までの1週間で57・33人だったと発表した。統計を取り始めた2006年以降で最多。同期間に県内48の医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は2752人となった。
前の週(12月16~22日)の1医療機関あたりの患者数30・63人から1・87倍に急増。前々週(12月9~15日)は10・79人だった。
保健所別の1医療機関あたりの患者数は海南が107・33人で最も多く、御坊は24・67人。ほか、和歌山市が72・93人、橋本が57・83人、湯浅が49・5人、岩出が47・17人、新宮が43・67人、田辺が43・14人、串本が1人となっている。
全国的にも12月29日までの1週間の報告患者数は現在の集計方法となった1999年4月以降で過去最多で、全国約5000の定点医療機関から31万7812人の患者報告があった。1医療機関あたりでは64・39人。
医療関係機関では手洗いやマスクの着用など基本的な感染対策のほか、ワクチンの予防接種を呼びかけている。
一方、新型コロナウイルスの感染者報告数は12月30日から1月5日までの1医療機関あたりの平均で3・42人で、前週より0・96人減少した。