みなべ町の鹿島神社秋季祭礼で数年に1度登場する芝崎地区のふとん太鼓が数十年ぶりに大修復され、11日には芝崎会館で清祓い式が行われた。
ふとん太鼓は重さ約2㌧もあり、乗り子の子どもが太鼓をたたきながら音頭をとる。若衆40~50人で担ぎ上げ、本祭りに練り歩く姿は勇壮そのもの。2、3年に一度参加しており、10月第3日曜に行われる鹿島神社秋季祭礼の見どころの一つになっている。
老朽化が目立ってきたことから、文化庁の助成金を活用し、区民の協力も得て今回、25年から30年ぶりの大修復を行った。
芝崎会館で新しくなったふとん太鼓が組み上げられ、集まった区民や祭り関係者ら約30人は大喜び。亀井隆行宮司が神事で清め、出席者も玉串奉てんで修復完成を祝った。
芝崎区の甲斐修区長(55)は「区民の皆さんの協力のおかげで、美しくなってうれしい。これからも若い世代に受け継いでいってもらいたい」、芝崎青年団の小山慎人団長は「新しくなったふとん太鼓で祭りをより盛り上げたい」と話していた。
今年10月の祭礼に2年ぶりに参加し、お披露目される。