今年の正月休みは例年より長かった人が多いだろうが、終わってみればあっという間。リフレッシュできた方、仕事続きでこれから休みという人もいるだろう。筆者は三が日明けに中学校の同窓会に参加した。15年ぶりだろうか、20年ぶりだろうか、前回いつやったのか正確に覚えていない人がほとんどというくらいに久しぶりで、懐かしい顔に会えてリフレッシュできたし、元気と刺激をもらった。久しぶりに会ってもそれほど久しぶり感がないのは、多感な時期を一緒に過ごした仲間だからだろうか。同級生って不思議だ。

 恩師二人も変わらずお元気で、どれだけガヤガヤしていても先生がしゃべりだすとみんな静かになって話に耳を傾けるのだから、やはり先生は偉大だ。卒業してから35年経ち、担任当時の年齢を生徒がゆうに超えている今も、先生と生徒という関係は何も変わらない。子どもはいつまでたっても我が子と思う親子関係に似ているのかもしれない。

 35年前と今とでは先生と生徒の関係、取り巻く環境も違う。スマホ、SNSが当たり前の時代、見えにくいこともある。卒業してそれほど経っていないときの同窓会はハガキでの案内だったが、今はSNSでのやりとりが当たり前。いつでも連絡を取り合えるとはいえ、空気感や雰囲気はその場に集まらないと感じられない大切な部分だ。

 今年も13日の成人の日に合わせて多くの地域で二十歳の集いが行われる。SNSが身近で当たり前の世代、いわずもがなだが、直接会って話をしないと分からないこと、伝わらないこと、感じられないことがたくさんある。楽しい出会い、楽しいひとときにしてほしい。(片)