片山団長(手前右)らが服装・機械器具点検(由良町)

 穏やかな晴天に恵まれた5日、由良、日高、印南、みなべ町で消防団出初め式が行われた。昨年は能登半島地震、南海トラフ地震臨時情報の発令があったことを受け、団員たちは災害への迅速な対応へ士気を高めた。

 由良町は由良中学校で行い、3分団103人が集まった。片山弘団長は式辞で「町民の生命・財産を守り、郷土の繁栄に寄与するため、知識の習得と技術の向上に励みたい」と決意を述べ、山名実町長は「行政としても大規模災害に向けた施策などを実施してまいりますので、一層のご支援とご協力を」と呼びかけた。表彰や服装・機械器具点検も行った。

 日高町では農村環境改善センターに3分団と荊木婦人防火クラブの計87人が整列。表彰の後、松本秀司町長が式辞で「町の消防防災の発展と、町民の安心安全な生活を確保するため、より一層のご支援とご協力をお願いします」と激励した。﨑野太士団長は謝辞で決意新た。部隊観閲に続いて萩原の奥山池に移動し、一斉放水した。

 印南町は若者広場で行われ、団員203人、車両30台が集結。各分団ごとに入場行進を行い、団員らの表彰、観閲を行った。日裏勝己町長は「今後も守りの要として活躍を」と激励。岡本正雄団長は「住民の安全安心を守るため、消防力向上に努める」と決意新た。第2分団員がポンプ操法を披露し、キビキビした動きを見せた。

 みなべ町は町民運動広場で行い、団員234人、車両26台が参集。女性消防団員が見守る中、力強い入場行進を披露した。西原英男団長は豪雨災害など出動機会が増えているとし「住民の負託に応えよう」と団結を求め、山本秀平町長は日ごろの活動をねぎらい「安全に活動できるよう行政として取り組む」とあいさつした。