日高地方のスポーツで今年一番の明るかった話題といえば、西川史礁選手のプロ野球千葉ロッテ入りだろう。プロ入りするだけでもすごいことだが、西川選手はドラフト1位指名で、青学や侍ジャパンでの活躍からすれば当然と言えば当然だが、期待の大きさが表れている。筆者は面識はないが、活躍ぶりは本紙で幾度となく読ませてもらっている。同じ日高地方の住民の一人として誇らしい。来年のルーキーイヤーから即戦力でプレーする姿が見られることを大いに期待している。
先日、日本少年野球連盟の和歌山御坊ボーイズ/ジュニアタイガースの創部20周年祝賀会が和歌山市内のホテルで開かれた。小学部の発足当時から取材させてもらっているが、山﨑幸二会長をはじめ指導者やスタッフの熱意には頭が下がる。20年の歴史の中で、3人のプロ野球選手が誕生しているのも、本人の頑張りだけではないだろう。保護者はもちろん、チーム関係者の目には見えない選手ファーストの思いがあればこそ。こういう土壌が選手を育むのだとあらためて感じた20周年だった。
日高地方からプロ野球選手がたくさん輩出されるのは、選手にとっていろんな選択肢があり、何より熱心な指導者が多いという風土が影響しているように思う。プロ野球では西武の西口監督、ソフトバンクの小久保監督、ロッテの吉井監督と和歌山出身が3人もいる。野球王国和歌山復活を感じさせてくれる。
野球だけではない。日高地方はさまざまなスポーツが盛んだ。それだけ熱心な指導者がいてくれているということ。来年もスポーツ界で多くの選手が活躍し、本紙面をにぎわせてくれることを大いに期待している。(片)