イベントの最後は出演者、参加者全員がステージに立って万博のテーマソング 「この地球(ほし)の続きを」 をうたった

 大阪・関西万博の開幕まで残り100日となった14日、和歌山市の県民文化会館で記念イベントが開かれ、来場者約1000人とオンライン配信視聴者約200人が舞台発表などを楽しんだ。主催は2025年国際博覧会和歌山推進協議会。「未来へのかけ橋~将来世代に繋がる和歌山の未来を創造~」をテーマに、県民の万博への参加意欲向上などを図った。

 協議会の竹田純久代表が「子どもたちが(万博で)未来社会を肌で感じ、夢と希望を持って自らの可能性を広げる学びの機会になることを期待する」とあいさつ。地元の和歌山児童合唱団が「夕焼け小焼け」など4曲を披露、大阪・関西万博和歌山ゾーン構築総合ディレクターで和歌山出身の吉本英樹さんが「関西パビリオン和歌山ゾーン和歌山百景―霊性の大地」と題して講演し、紀伊山地の霊場と参詣道などについて紹介した。

 創作ミュージカル「空海異聞録」も上演され、紀美野町のりら創造芸術高校、ミュージカル劇団の銀河の森きのくに子ども舞台芸術劇団、劇団四季で活動し「ライオンキング」などに出演経験のある羽根博司さんが舞台に立ち、青年時代の空海の物語を熱演した。

 最後に、発表者と来場者の全員で万博テーマ曲「この地球(ほし)の続きを」をうたい、紀美野町から訪れた鞍(くら)歩夢さん(18)は「合唱もミュージカルも輝いて見えて感動したし、講演を聞いて万博がさらに楽しみになった」と笑顔だった。

 県万博推進課の古川龍二さん(44)は「万博の波及効果を最大限に生かしたい。子どもたちが万博に関心を持っていろいろなことを学んで、和歌山の未来の発展につなげてほしい」と願った。