テレビの情報番組では年末のお買い得商品が紹介されるなど、いよいよ今年も残りわずかを濃く感じるようになってきた。正月休みを控えるこの時期、「長い休みに何をしようかな」と楽しみにしている人も増える。今年は年末年始の曜日の関係で「奇跡の9連休」といわれるように例年より長く、なんだかわくわくしている大人も多いのではないか。1年間頑張った自分に何かご褒美をあげてみてはいかがでしょう。年末年始は書き入れ時、仕事が忙しい方はもうひと踏ん張りしたあとに体をいたわってほしい。
本紙でも年の瀬ならではのニュースが連日のように紙面を飾っている。数年前からは各神社や寺に大絵馬が奉納される記事が増えてきた。来年の干支にちなんだヘビを描いた作品でも、作者によって違い、それぞれの感性が光っていて見比べるだけでも面白い。
来年の干支は「乙巳(きのと・み)」。十干の乙は植物が成長しひろがっていくという意味がある。十二支では脱皮するヘビは復活と再生を意味し、植物に種子ができ始める時期、次の生命が誕生する時期など新しいことが始まる年になるといわれている。今年は元日から能登半島地震が発生し、自然災害の脅威といつ起こるか分からないことをあらためて感じさせられた年始となった。来年は平穏であってほしいと強く思う。
ロシアのウクライナ侵攻は2月でもう3年になる。死者数は様々な情報があり正確な人数は分からないが、両軍合わせて10万人とも15万人ともいわれ、今も毎日増え続けているのが現状だ。大国アメリカでは新しいリーダーが1月に就任する。世界全体が再生する年になることを心から願う。(片)