
田辺市の企業や町内会などでつくる市環境美化連絡協議会(野村悠一会長)は13日、市内の環境美化に貢献したとして南部高校龍神分校(龍神村安井)に表彰状を贈った。同校は2021年から同協議会の活動に協力し、秋津川などを通る県道田辺龍神線(通称・虎ヶ峰)の清掃活動を実施していることが認められた。
協議会は毎年、秋津川の大沢地区から虎ヶ峰大橋まで約5㌔区間のごみ拾いを実施。龍神分校生も参加し、ごみ袋と火ばさみを手に道路沿いのごみを拾い集めているほか、山斜面に捨てられている粗大ごみの引き上げ作業の手伝いなども行っている。
今年は10月末に行われ、龍神分校の1年生から3年生まで28人が参加。協議会メンバー、地域住民らも加わり、総勢約70人で美化清掃作業を展開し、ポイ捨てされた空き缶や空きビン、車のタイヤ、家電製品など123㌔を回収した。始まった4年前の21年は550㌔、22年は520㌔、23年は410㌔で、年々ごみが減少している。
表彰式は同校で行われ、協議会の野村会長が3年生の﨑山真佳さんに賞状を手渡した。﨑山さんは「自分たちの活動が認められ、とてもうれしい。分校をPRすることにもつながりますし、これからも後輩たちに引き継いでもらいたい」と話していた。
同協議会は今年度、龍神分校を含めて田辺市内の3団体1個人を表彰した。