1日からスタートした「わかやま冬の交通安全運動」。10日までの期間中、県内各地で啓発活動が展開されている。2014年から23年まで10年間の県内月別合計事故死者数をみると、最も多いのが11月の40人。次に12月の39人、10月の37人と続き、年末は死亡事故が増加する。今回の運動の重点は①飲酒運転の根絶②歩行者優先意識の徹底とサイン+サンクス運動の推進③自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底――。県内の今年10月末までの人身事故は件数1052件(前年同期1085件)、死者26人(同25人)、傷者1205人(同1285人)となっている。  重点の①は「飲酒運転は犯罪」で家庭、職場、飲食店の地域ぐるみで「しない、させない、許さない」環境づくりが重要。11月1日施行の改正道路交通法で自転車の酒気帯びのほか、酒類の提供や同乗、自転車の提供に対して新たな罰則が整備されている。②のサイン+(プラス)サンクス運動は、歩行者が横断歩道を渡る前に、手を上げてドライバーに横断する意思を明確に表示。停止してくれた運転者に「ありがとう」の気持ちを会釈等で伝える。運転者は横断歩道に歩行者がいる場合、横断歩道の直前で一時停止。歩行者に「渡ってください」の合図をする。横断歩道での歩行者優先はルール。横断歩道での「スマイルコミュニケーション」を心がけよう。③の自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用は努力義務。県内では自転車保険への加入も努力義務になっている。

 普段は落ち着いてる師(僧侶)が走らなくてはならないほど忙しいことを表す師走。ルールを守り、マナーを実践、事故を防ごう。  (笑)