和歌山の上空を通過するISS(5日午後5時22分ごろ、御坊市の日高新報社駐車場で撮影)

 5日夕方、国際宇宙ステーション(ISS)が紀伊半島上空を通過し、流れていく白く明るい星のような光が肉眼でも観測できた。

 ISSは日本、米国、ロシア、カナダ、欧州の15カ国が協力し、地上から約400㌔上空に建設された実験施設。サッカー場ほどの大きさがあり、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した実験棟「きぼう」も含まれ、地球の周りを自由落下しながら約90分で1周している。

 5日は御坊市で午後5時17分ごろ、北西の空にISSが現れ、飛行機より少し速いぐらいの速度で、約5分後には南南東の空に消えていった。

 次回、和歌山県の上空を通過するのは15日。午前5時49分ごろから55分ごろにかけて、天候がよければ南西から北東に向かって通過する姿が観測できる。