山本町長に梅産業の振興を求める庄司さん(左から3人目、左は池田監督、左から2人目は辻校長)

 南部高校硬式野球部OB会特別顧問で箕面電設株式会社(大阪)会長の庄司修三郎さん(82)=みなべ町筋出身、箕面市在住=が28日、みなべ町に100万円のふるさと納税を行った。

 庄司さんは硬式野球部OBで、県予選で優勝したが紀和大会で奈良県代表に負けて甲子園出場はならなかった。チームメートに元阪神タイガースの滝川博己選手がいる。

 OB会メンバーとしてこれまで野球部を陰から支援しており、今年夏には照明の修理、部室にエアコンや冷蔵庫設置などのほか、県を通じて学校指定で100万円を寄付した。今回は、ふるさとみなべ町のために活用してもらおうと直接、山本町長に贈呈した。

 山本町長の祖父と上南部中学校の同級生で、当時の写真を見ながら談笑した。庄司さんは「南高といえば野球」といわれた強豪校が現在部員7人という状況を憂い、同席した南部高校の辻強志校長、硬式野球部の池田哲也監督に「南部で野球したいと思ってもらえるように、県予選で優勝争いできるように頑張ってほしい」とエール。山本町長には「地域を支える梅農家の後継者を育成することに力を入れてほしい。生産技術を学べる南部高校自体の生徒を増やすことにもつながる」と求め、「まちのために、毎年寄付を続けたい」と話した。山本町長は「有効に活用させていただきます」と感謝した。