17日に投開票された兵庫県知事選の投票率は55・65%。2021年の前回選挙より14・55㌽上回り、注目の高さをうかがわせた。22年の和歌山県知事選の投票率は39・86%。3回連続で30%台となっている。

 11月11日から17日までの税を考える週間に前後して、関連する行事を取材、記事にしている。国税庁が国民に租税の意義や役割、税務行政に対する知識と理解を深めてもらおうと、一年を通じて租税に関する啓発活動を展開するとともに、税を考える週間に集中的にさまざまな広報広聴施策を実施。日高地方でもあらためて税について考えるいい機会になっている。

 一方で先日、美浜町の松洋中学校3年生が議員となって町執行部に質問する中学生議会が開かれた。こちらは税金の使われ方に関係する話。生徒10人が一般質問で指摘や提案を行った。9班それぞれの代表生徒と特別の1人が登壇。学校施設や町の活性化、通学路の安全対策、安全で安心なまちづくり、教育支援対策、災害・防災対策、スポーツ振興でさまざまな論戦が繰り広げられた。

 よく勉強し、まとめたのが感じられる内容ばかり。それぞれ再質問、なかには再々質問が行われた。英検の検定料無償化ではアンケート結果を示し、塩﨑善彦教育長も来年度実施の方向での検討を約束。若者向けイベントの提案に対して籔内美和子町長が「どんなものがいいか教えてください」と逆質問する場面もあった。

 次代を担う子どもたちが税やまちについて考える機会。いずれもいい、そして大切な取り組みで、政治参画意識の高揚にもつながれば。そして子どもだけでなく、私たち大人も無関心ではいけない。(笑)