体験型ゲーム、ボードゲームなどゲームによる交流イベントを積極的に行っている

 ゲームの提供や利用、コレクション形成等で優れた実績のある図書館やアーカイブ機関を顕彰する、ゲーミング図書館アワード2024(ゲーミング図書館アワード実行委員会主催)の表彰式が横浜市で行われ、御坊市立図書館(原田良介館長)が優秀賞を受賞した。

 昨年からスタートし、今回は「図書館総合展フォーラム」の中で「ゲームと教育+ゲーミング図書館アワード2024」として受賞者が発表、表彰された。受賞は全国4団体で、優秀賞は大賞に次ぐ賞。

 同館はゲームを単なる娯楽としてだけではなく知識共有やコミュニティ形成の重要なツールと捉え、2019年からボードゲームの収集と活用、団体貸し出しを行っている。

 ボードゲームは10月現在で27点所蔵。年間2、3回程度、ゲームを使って交流してもらうイベントを開催している。自由にプレイしてもらう通常会のほか、人気の高い人狼ゲームを取り上げた「みんなで人狼会」、より高い年齢層を対象とした「マーダーミステリーやってみよう会」などは再開催を希望する声も多いという。

 高校や支援学校等とも連携し、学校の交流イベントなどに協力している。選評では「ゲームイベント開催が活発であり、年齢に応じたゲーム企画の開催、高校との連携など幅広い活動が行われており、優秀賞にふさわしい図書館である」と評価された。

 原田館長は「当館で日ごろから行ってきた活動がこのような評価をいただき、誇らしく思います」、ゲームを担当する司書の後藤貴志さんは「全国的に、電子ゲームから皆で交流できるボードゲームが見直される傾向にあり、当館でも5年前から収集を始めました。ゲームイベントでは見知らぬ子ども同士が学校や学年を超えて仲良くなり、再会を約束する姿、保護者同士が連絡先を交換する場面などもみられ、期待した効果が得られつつあると思います」と話している。