美浜町は14日、9月議会で設計委託業務の追加予算を削除する修正動議が可決された第1若もの広場改修について、事業を中断すると議会全員協議会で報告した。

 同事業をめぐっては9月定例会で、設計委託業務への松林の伐採に関係する調査の追加費用を削除した修正の補正予算案が可決。この日は若もの広場の再整備や水産加工販売施設整備を含む煙樹海岸活性化基本構想に関する協議での説明として、石塚和夫副町長が「修正動議が賛成多数で可決されたことにより、事業の推進が困難な状況になりましたので、関係者にご迷惑をおかけすることも考慮し、事業についてはいったん中断します」と籔内美和子町長の方針を伝えた。

 設計の契約額は2197万2500円。9月議会中(18日)から業務の進行を中断しており、今後、事業の中断によって、それまでの期間の出来高をもって清算するとした。

 石塚副町長が「他の事業も松の木の伐採は避けて通れず、今後の判断材料にしたい」として意見を求め、議員からは若もの広場の整備について「もともと芝生化に反対。悪いわけではないが防災を先に」「地元の賛同が少ないように感じた。他の事業ももう少し丁寧な説明が必要」「松の伐採はケースバイケース」「修正動議が可決されたので中断、その程度の熱量ですか」との声があった。
 全員協議会ではこのほか、執行部側が12月1日にブルーインパルスの展示飛行がある町制施行70周年記念事業についても説明。実施計画書を提示し、協力を求めた。