今年もあと残り2カ月。巷で流行った言葉を振り返れば、その年がどんな年だったか分かる。ということで、一足お先に、今年話題になった言葉を振り返ってみた。
2024年といえば何といっても、メジャーリーガー大谷翔平選手が大活躍。史上最高額の契約金でドジャースに移籍、電撃結婚、ワールドシリーズ進出・制覇など話題に事欠かず、明るいニュースを届けてくれた。その中でも「50盗塁―50本塁打(フィフティーフィフティー)」は、今年の大谷選手の活躍の象徴的な言葉に。今日こそ出るかと、カウントダウンのように報道され、わくわくする日々を日本中にもたらした。
スポーツつながりでいうと、パリオリンピック。さまざまな名場面や選手の名言が思い起こされる。個人的にはスケートボードの四十住さくら選手が演技後、結果を待つインタビューで発した「人の失敗は祈りたくない」が、アスリートの精神が表れていて心打たれた。射撃種目ではトルコの選手があまりにも軽装すぎて「無課金おじさん」と言われ、ファンアートが作られるなど大人気となった。
エンタメでは、1月期に放送されたテレビドラマ「不適切にもほどがある(ふてほど)」が話題に。1985年に生きる主人公の頑固親父が2024年にタイムスリップし、コンプライアンスだらけの世の中に物申す物語。最終回では「寛容になりましょう~」と主人公らがミュージカル調に歌ったのが印象的。個人的には、オンライン配信のネットフリックスのドラマ「地面師たち」、「極悪女王」にもハマった。
終わったばかりの衆院選の争点「政治とカネ」、「裏金問題」も今年を象徴する言葉となった。今年の流行語大賞はいかに。(鞘)