
大相撲の秋巡業「和歌山場所」が20日、和歌山市の和歌山ビッグホエールで開催され、県内の相撲ファン約3600人が迫力の取り組みを楽しんだ。
和歌山場所は実行委員会(尾崎要二会長)の主催で昨年に続いて2年連続の開催。今年は横綱照ノ富士がけがのため参加しなかったが、大関の琴桜、豊昇龍、人気力士の翔猿、阿炎、高安らが公開稽古を披露。取組では本場所同様、呼び出しの紹介で東西の力士が土俵に上がり、頭と頭がぶつかって「ゴツン」と響く迫力の立ち合い、豪快な投げ、力強い押し相撲などで観客を沸かせた。
取組の合間には力士たちが「相撲甚句」をうたい、相撲の禁じ手をユーモラスに紹介する初切(しょっきり)が披露された。
巡業を初めて見た和歌山市の江口英樹さん(52)は「取組は生で見ると躍動感があって、会場の熱気がすごかった」、娘の楓さん(11)も「家族と一緒にテレビで相撲を見ていたけど、生で見ると迫力が全然違ったし、コント(初切)がすごく面白かった」と話していた。