ダレンさん㊧がドラムをたたきながらうたい、妻と娘がトーテムポールを清めた

 美浜町三尾のカナダミュージアムで6日、「アメリカ村国際交流㏌カナダミュージアム・トーテムポールお披露目式」が行われ、制作者で北アメリカ北西沿岸地域の先住民スクアミッシュ族の血を引くカナダ人彫刻家ダレン・イェルトンさん(62)が初めて来日してお清めと祝福の儀式を行った。

 トーテムポールは2021年に設置され、除幕式を行ったが、コロナ禍でダレンさんの来日がかなわず、あらためて披露式を行った。

 トーテムポールを寄贈した、カナダ移民の先駆者・工野儀兵衛氏のひ孫髙井利夫さん(75)=姫路市、ケイ・ケイネットワークグループ会長=が理事長を務めるNPO法人国際協力推進協議会が主催、美浜町等が共催。髙井理事長のほか、同協議会とダレンさんをつないだ日本・カナダ商工会議所のサミー高橋会長、地域住民ら約100人が来場。ダレンさんは高さ約4㍍のトーテムポールの前で民族衣装姿でドラムをたたきながら伝統的な歌をうたい、一緒に来日した妻と娘がスギの枝でポールをなぞって清める儀式を行った。続いて参加者全員を祝福する歌「お祈りの歌」も披露した。

 ダレンさんは「三尾にトーテムポールを建てられたことは誇り」とあいさつ。髙井理事長は「これからもイベントを続け、アメリカ村を盛り立てていきたい」、籔内美和子町長も「トーテムポールをシンボルとしてまちの活性化につなげていきたい」と話した。

 式典のあとはみおラーメンの試食、語り部ジュニアの散策ツアー、地域の子どもたちはメダカすくいなどを楽しんだ。